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【星野源初のエッセイ集】『そして生活はつづく』感想

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どーも、走るとり(@hashirutori00)です。

星野源がめちゃくちゃ気になる。

最近テレビでも音楽シーンでもとにかく星野源が熱い。ガッキーとの共演で話題の『逃げるは恥だが役に立つ』の恋ダンスがバズっている最中だし、今まで星野源を知らなかった人たち名前を知るきっかけになったと思います。

彼は音楽もやって役者もやって本も書くという。どことなく不思議で捉えようのない性格の彼が一体どんな文章を書くのだろうかと気になって仕方なかったので、Kindleで唯一読める『そして生活はつづく』をポチったのでした。

最初に言っておきますが、素直に面白かったです。漫画以外で、文章を読んで笑ったのはおそらく人生で初めてでした。

 

著者について

星野/源

1981年埼玉県生まれ。学生の頃より音楽・演劇活動を行う。2000年自身が中心となり、インストゥルメンタルバンド「SAKEROCK」を結成。03年舞台『ニンゲン御破産』への参加をきっかけに大人計画に所属。音楽家、俳優、文筆業など多方面で活躍中。10年に、ソロアルバム『ばかのうた』で本格的にシンガーソングライターとしての活動を開始。文筆家としても多数の雑誌連載を持ち、2冊の単行本を刊行。J‐WAVEの深夜番組「RADIPEDIA」では、月曜日のナビゲーターを担当している。 

かんたんな内容

つまらない毎日の生活をおもしろがること。これがこのエッセイのテーマだ。

『逃げるは恥だが役に立つ』でガッキーとの共演で有名な星野源さんの初のエッセイ集。

携帯電話の料金を払い忘れた話であったりとか、人付き合いが苦手だという話であったりとか、口内炎がめちゃくちゃできちゃった話であったりとか。書かれている内容は本当にどこにでもあるような日常でしかないのだけれど、星野源だとそれが面白い。

自分はダメな人間という表現が度々出てくるが、僕はそんなことはないと思う。いや、星野源がそんな人間であるはずがない。だってこんなに面白く明るい話にしてくれるのだから!

身近に人柄を感じられるからこそ気になってしまうんだ

私はお金が好きだ。そう言うと貯金ばかりしている強欲な人間に見えるかもしれないが、それはちょっと違う。私はお金を貯めることよりも、使うことが好きなのだ。 

いきなりこんな大胆な文章から始めるのがエッセイなのか、と人生初のエッセイ本を読み始めてから動揺しつつもクスッと笑ってしまう文章は続きます。

良いものと引き換えにお金を払う。それはとても人間的で素敵な行為だと思う。

星野源さんの素敵な部分(著者はダメな部分と書いているがそんなことはない)が描かれたエッセイ、というよりかは自ら醜い部分をさらけ出しているようなそんな一冊です。それでも後者の部分にとても共感を覚えてしまう。そして面白く書けてしまうのが星野源の才能なんだと思います。

 

中学生の頃に夢中になったバンドの曲も、全部好きなわけではなかった。聴いているのが苦痛な曲もあったし、言っていることが変だなと感じるインタビューも時にはあった。おしゃれだと思っていたCDジャケットも、実際はそうでもなかった。

劇団にだって好きじゃない部分はあったし、おもしろくない公演もあった。一部ブラックすぎる表現があり、そこに引いてしまっている自分もいた。

しかし、当時の私はその気持ちをまったく無視したのである。

自分に嘘をついてまで、この人たちの全部を好きでいようとした理由は、今となってはよくわからない。

そうそう、こんな気持ちって絶対あるんだよな。妄信的に好きだ好きだって言っているアーティストの曲だって、聴く曲と聴かない曲は絶対に存在する。好きな俳優が出ている全ての作品が好きかと言われればそうではない。堀北真希ちゃんは好きだけど、出ている作品を見たことはおそらく…一度しかない。それはちょっと違う話か。

 

僕の経験したことを星野源も経験していたのかと、思わず感動してしまうエッセイ集となりました。

星野源が感じている孤独

たとえば三人で道を歩いていると、自然とひとりきりになる。

とびきり仲の良い三人ならわからないけど、仕事仲間や顔見知りくらいの間柄で話をしながら歩いていると大抵二人と一人の構図になるもので、その場合私は後者になることがとても多い。

昔から、ひとりでいることが好きだった。

すごく、わかる。僕も三人で歩いていたなら一人になる場合が多い。二人が話しているのなら、無理にくっつかなくてもいいかなと引いてしまうんです。他人のペースに合わせることが苦手で、無理に合わせようとすると顕著に顔に出てきてしまいます。一人でいることが好き。それを共感できる人がいるのはとても嬉しい。あ、だからこそ星野源に共感してしまうんだろうなぁ。 

まとめ

普通の人が普通に書いていたのではおそらくこのエッセイ本は、暗くてじめじめした内容にしかならないはず。なのに星野源という人が書くことで、クスッと笑ってしまうようなコメディ本に変わってしまいました。

それでいて人の本質を突く、哲学的な内容も盛り込まれているので、僕のような人間でもぐっと引き込まれる魅力があります。

最近よく見る星野源という人物がちょっと気になったらぜひこの本をお取りください。もっと身近な存在に彼を感じることができるはずです。

それではまた!

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